おまたせしました!
今回は、ダウンを掘り下げてみます。
ダウンについては、やはり布団メーカーが一番詳しく取り扱いも多く、
日本で一番ダウンを取り扱っているのは布団の西川㈱様だと思います。
詳しく知りたい方は、㈱西川様のHPなどをご覧ください。
ここからは、衣料用に使用したダウンの当社での実績を元にした個人的な考えなので、
ご了承ください。
〇ダウンって何?
ダウンと聞くと『水鳥の羽』って答えることがあります。
これは、正しくもあり正確に言うと正しくない面もあります。
ダウン製品を買うと、洗濯表示に「ダウン〇〇%、フェザー〇〇%」と
表記されています。
ダウンは水鳥の胸の部分からとれる羽軸のない綿毛のような羽毛のことです。
ダウン
フェザーは、それ以外の羽や羽毛で、ダウンが壊れて小さくなったものなども含めた全般です。
フェザー(これはダウンではありません)
*ダウン以外の部分がフェザーになるので、形状はこれ以外もたくさんあります。
※詳しく知りたい方は、「ダウンとフェザー」で検索すると多くの方の説明があるのでそちらをご覧ください。
〇まず、ダウンの種類
ダウンといっても大きく分けると2種類あります。
アヒル(家鴨)=DUCK
ガチョウ(鵞鳥)=GOOSE
そう言われても想像ができないですよね。
アヒルは鴨を家畜化したもので、ガチョウは雁を家畜化したものです。
鴨と雁だと、雁のほうが大きいと覚えておくと違いが理解しやすくなります。
前置きはここまでです。
手元にある資料で分かりやすいところから説明します。
ダウンの品質の違いは何が原因なのでしょうか?
① 鳥の違い:先ほどのダックとグースの違いのことです。
※ダックとグースと聞くと分かりにくいですが、アヒルとガチョウだと
大きさの違いがイメージしやすくないでしょうか?
② 産地の違い:どこの地方の鳥から採取したのかによっての違いです。
鳥の毛でしょ?と思われるかもしれませんが、やはり寒い地域の鳥のほうが
羽毛の保温性が高くなるそうです。よって、北のほうがよく、
且つ採取した時期が冬のほうが良いといわれています。
③ 混率の違い:これは、ダウンボールとフェザーの混率の違いです。
ダウンが多いほうが、保温性が高く、ソフトで軽くて高級になります。
④ 加工地域での違い
この要素は一概には言えませんが、私が見た限りではやはりジャパンクオリティは
この分野でも存在しており、あらゆる方法を駆使して不純物を取り除いたり、
臭いをなくした他の地域のダウンとはこだわり方が違っています。
同じものでも、日本で加工してからだと全く違うものに生まれ変わります。
ちなみに、上の写真に入っているダウンは全て種類が違います。
一つだけを見ると、ほとんどわかりませんが、比べると全く違うことがよくわかります。
今回は、この違いも掘り下げてみます。
では、続きはまた次回に!